重い荷物にサヨナラ
フェスで大活躍するUVカットの軽量タオルはここがスゴイ!

野外で行われる夏フェスで必需品の1つと言われるバスタオル。会場では傘をさすことが禁止されているケースがほとんどなので、バスタオルがあれば強い日差しから身を守ってくれます。もちろん汗がふけるし、逆に日が落ちて涼しくなれば、防寒具としても活用できる。かなり重要なアイテムですが、大きな問題点が…。それは荷物が重くなってかさばること。

「軽くてコンパクトになるならラクなのに」といった夏フェス愛好家の要望に応えるバスタオルがHIBINO LIVE STYLE LABに登場!

その名も「ヒビノ×みやざきタオル ヒビノ オリジナル・タオル」です。

こちらの製品を開発したのは、HIBINO LIVE STYLE LABですでに販売されている「ヒビノ×横濱帆布鞄 オリジナル・サコッシュ」も手掛けたヒビノ株式会社 経営企画本部 粕谷智江さん。もともとスタッフが現場で使うタオルを開発していましたが、その過程で「夏フェスでも使える大判のタオルも作ったらいいのでは?」ということでタオルメーカーと話し合い、製品化したそう。

今回はHIBINO LIVE STYLE LAB第二弾商品となるオリジナル・タオルの製作プロセスについて、粕谷さんにくわしく説明していただきました。

 

挑戦を続ける今治タオルの老舗メーカーとコラボレーション

左 コンサートスタッフも使用しているショートサイズ

右 3カラー、3サイズ展開

 

「コンサートスタッフにタオルは必携です。スピーカーやアンプ、LEDディスプレイ等の音響・映像機材を設置する際、タオルを首に巻いて作業をすることが多い。なんとか、そのタオルをヒビノらしいスタイルのものにしたいと考えたのがきっかけで作り始めました。」

最初にポイントとしたのは、品質にこだわるということ。粕谷さんは「タオルといえば愛媛県今治市の“今治タオル”」と考えネットを検索し、今治タオル工業組合というサイトを見つけました。100数社が掲載された名簿一覧にある会社の情報を可能な限りネットで調べました。そこで見つけたのが老舗メーカーの「みやざきタオル」でした。

なぜ、みやざきタオルに魅力を感じたのでしょうか?

「みやざきタオルさんのことを調べていて“タオルのイノベーション”を掲げていることを知りました。これが、ヒビノの企業姿勢と同じでして。創業時から、ヒビノにはイノベーションを起こす創造的な企業文化があります。ヒビノならではのタオルを作ってくれるのは、ここしかない!と、サコッシュ製作の時と同様、決め打ちでみやざきタオルさんに連絡を取りました。」

1896年創業のみやざきタオルは、さまざまな新しい試みに挑戦し続けてきました。たとえば1988年~1999年には旭化成のキュプラを配合したパイル生地の朝シャンタオルを開発し、話題を集めました。90年には日本発のオーガニックコットン製のタオルを生産開始。96年、肌触りのよい上質コットンであるスーピマオーガニックコットンを用いたタオル生地によるマフラーを企画し、3年後の1999年にオリジナルモデルを完成、販売しています。

「今では多くのメーカーが作っているタオルマフラーの先駆けがみやざきタオルさんと知り、ますます興味を持ちました。後から伺った話ですが、タオルマフラーに関する特許はあえて取らず、今治のタオル産業発展のために、他社のタオルマフラーの製造を歓迎したそうです。」

ヒビノ オリジナル・タオルの製造風景 in今治

まず、粕谷さんが始めたのは、みやざきタオルさんの製品を自分が実際に使ってみることでした。

「みやざきタオルさんが作っているのは、独自に開発したタオル地を使ったオリジナルのマフラーやショールで、いわゆる一般的なタオルというものは販売されていませんでした。織りや素材の違いでいくつかのタイプがあり、夏真っ盛りの時期に毎日の通勤で全タイプのマフラータオルを日替わりで首に巻いて使い、使用感を確かめました。」

 

夏フェスのタオル問題を解決

真夏に、みやざきタオルの製品を試し使いしていくうち、粕谷さんは、自身の経験から夏フェスで使える大判タオルの開発を思いつきます。アーティストが販売する、記念や思い出用のタオルとは違う、実用的なんだけどおしゃれにも見えるタオル。そう言えば、あるようでなかったかも。

「初めてフェスへ行った時、友人からバスタオルを持っていくよう勧められたのですが、かさばるし重いしで持って行かなかったんです。が、炎天下の会場に行き、バスタオルを持参しなかったことを激しく後悔しました。以来、日焼け対策としてフェスで使える実用性のある大判タオルの必要性を感じていました。せっかくヒビノでオリジナル・タオルを作るなら、現場スタッフが使えるもの以外に、みやざきタオルさんオリジナルのタオル地で、フェスへ持っていけるタオルも開発しようということになりました」

タオル地の選定には、社員がプライベートで行くフェスで実際に使ってもらったり、コンサートスタッフに現場で使用してもらう等して多くの意見を集めたとのこと。

「フェス用に選んだのはキュプラ30%、コットン70%の素材です。軽く、絹のような肌触り、いわゆる一般的なタオルとは違う素材感のもの。コットン100%のものと比べると、重さの違いはマフラータオルサイズで10数g。たった10数gの差と思いきや、真夏の使用となると、こんなにと思うほど、体感温度に違いを感じます。さらにUVカット効果があり、キュプラが混ざっていることで乾きも早い。これぞ、夏フェス向きタオルです。」

 一方、現場仕様のタオルは、コットン100%の素材が使われています。

「現場スタッフ用のタオルは短めの丈で、首に掛けても落ちないようにタグを付けました。タグの縫い付けには、生地にある程度の厚みが必要で、キュプラ混紡の薄手の素材は、現場用タオル生地には不向きでした。とは言え、コットン100%で重さは46g。首の日焼け対策やターバン、汗拭き用にと、このサイズもフェスで重宝しますよ。」

またオリジナル・サコッシュと同様、オリジナル・タオルも色味にこだわったそうです。

「スタッフは黒が基調の服装のため、差し色になるように、当初は明るい色で検討していました。ヒビノのロゴカラーであるブルーとレッドを取り寄せ、現場のスタッフに実際に首に巻いて着用してもらいましたが、『この色は絶対に使わない』と言われて即却下。色はきれいだけれど、仕事では無理とのことでした。」

たしかにブルーやレッドは顔回りが華やかになりますが、裏方で働くにはあまりふさわしく見えません。最終的には、ブラック・ネイビー・チタンという3色を製作することに。

タオルのサイズはスタッフが現場で使う「ショート」、ストールとしても使える「レギュラー」、ショールにもなる「ロング」と3サイズ展開。

「どれも落ち着いた色、また一見タオルに見えないこなれたデザインなので、スーツやジャケットに合わせても大丈夫なんですよ。私も通勤やプライベートでショートやレギュラーサイズのタオルを首にかけて使っていますが、顔の汗を拭いていると周囲に驚かれます。そして、『タオルだからいいのよ』と言うと、さらに『ええ!』と2度驚かれています(笑)」

ショートサイズのタグには「HIBINO」のロゴが入っていますが、見せたくないときはタグを内側に入れ込んで使えばOK。巻き方、留め方次第で、いろいろなアレンジが楽しめるのがうれしい!

そして大判のロングサイズは、フェスで大いに活躍できる機能が満載。

「バスタオルサイズでも重さは135グラム、とても軽くて素材も柔らかいので、コンパクトにまとまります。日中は日焼け対策として、日が落ちてからは防寒対策として、また行き帰りの冷房の効いた電車やバスの中では羽織ものとして使えます。汗もしっかり吸収してくれますよ。絹のような繊細な手触りですが、バスタオル感覚でどんどん使って、どんどん洗って使い込んで風合いの変化を楽しんでください。」

フェスでのバスタオル問題は、これで解決できそうです。

タオルが入った透明なケースはポーチとして使えます

ヒビノ オリジナル・タオルは、ロゴ入りの透明なケースに入れられて販売されています。ケースには下着やTシャツをつめることができ、こちらも夏フェスで活用しそう!そして中の台紙は、スピーカーのネットや音響・映像機材を運ぶための機材ケースがデザインされていて、なかなか粋な演出が施されています。

 

ヒビノ×みやざきタオル ヒビノ オリジナル・タオル

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